歌を唄うということ
「ぼくはき」・・・・「みが好き」。とは、普段しゃべらないだろう。売れに売れてるT氏のCD」。カバーアルバム流行りの昨今、群を抜いて。
一昨日は若林さんとのリハ。さすがに長年歌い込んできたことが明白な貫禄の歌声。出来ないことは出来ないと言い、自信があることを歌い、ないことはやらない。大好きなピアノと歌だけのデュオ。当に掛け合い。面白かったです。本番タノシミ。でも、ピアノ・難しいです、間が。
問題は歌い方。彼女は歌詞を理解してちゃんと歌う。音節に則って歌う。だから、冒頭のようなヘンテコリンな括弧で囲ったような聞こえ方にはならない。
♪におさまりきれないような歌詞のために、最初は歌い方を揶揄されたT朗氏だって、ひとつの言葉を分割しては歌わなかった。
若い人や新しいとされる音楽に限ったことではなく、歌詞というものは、音節や区切りがとても大切だと予予思っていた。若林さんは、思っていたそのように歌ってくださる。何でもありの時代だとはいえ、ベテランと称される歌手や多くのひとが、この当たり前のことを無視して自分の自由に歌っている。自由に歌うことと、歌詞を伝えることというのは、違うことなのだ。