ちいさな海
夕方「猫や」からの帰りに海が見える。清水から富士の辺りの海岸線が綺麗に見える。その左に香貫連峰と達磨山の裾に囲まれた4センチ四方のちいさな海が見える。この海が好きだ。向田邦子は「四角い海」を書いていたが。太陽は真向かいに見える。背中には箱根、右手には富士の裾野、左手には天城の大きな空が広がっている。偶然とはいえ、日本一の富士山を毎日見ることが出来るところに生まれて、日本一の大きな東京に暮らして、どういうわけかまた生まれた土地に戻った。いつまでここで暮らしていくのかは知らないけれど、遠くに見える海が好きだ。地球岬の海は広かった。対馬の凪いだ浅茅湾の海も好きだ。豪快なタスマニアンも捨てたもんじゃない。BCNの洒落た地中海だって素晴らしかった。でもいま一番好きなのは4センチ四方のちいさな海だ。
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