八岐大蛇
大蛇を見てしまいました。何気なく見た景色の中に鈍い光彩を放つ怪しげな動物が、低い息を吐いているのが、空気で伝わってきました。眼はギラギラ。這うような姿勢で、こっちを見てるので、見つからないようにそっと近づくと、生りとは違って、意外にやさしい寝息でした。鈍い鱗も、実は深淵な艶で、なまめかしい感じ。装いは、すぐにOrochi だとわかりました。少しの休憩を終えて彼の吐息は、イグニッションを通電させられ、ドゥルルと、吠えるかと、思いきや、スルっという静かな、目覚めのワルツ。トヨタのエンジンは、牙を剝きません。優等生。最近は車は動けばなんでもいいや、なんて思ってましたが、いやいや、そうばっかり言ってられない。すごくアトラクティブ。所有欲まではいかないけれど、運転欲に駆られてしまいました。ジウジアロ、ミケロッティ、イタル、リジェ、ガンディーニなどの、きらびやかな車を見てきましたが、こりゃ、日本だって、一本取ったでしょ。昔はCobra=Shelby がありましたが、蛇のくるまはすくなかった気がします。この蛇、富山産で、えっ?1200万円?かえろ。おうちへカエロ。わたし、指を咥えて。走り去る八岐大蛇は、自分の町に棲息しておりました。
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